2014年9月7日日曜日

[World News #091] 第71回ヴェネツィア国際映画祭 脚本賞をイラン映画『Tales』(Ghesseha)が受賞しました! http://ift.tt/1tg8rnr 『Tales』はイランの現代社会で暮らす7人のショートストーリーから構成されています。7人の主人公のストーリーの多くは監督Rakhshan Banietemadの今までの作品の主人公を連想させ監督の30年間の集大成と言えるでしょう。日本にも何度も来日された女優Fatemeh (Simin) MotamedArya、アスガル・ファルハディ監督の『別離』と『ある過去の行方』に出演した俳優Peyman Moaadi、そして監督の娘で演技派女優Baran Kosariが出演しています。 監督Rakhshan Banietemadは1979年のイラン革命前からアシスタントとしてキャリアを積み革命後本格的に監督として活動を開始しました。監督はイラン人女性監督の先駆者として知られています。2014年7月5日に早稲田大学で開催されたシンポジウム『革命後イランにおける映画と社会―権威主義体制下の娯楽と抵抗の文化―』にてイラン人女性監督ナグメ・サミーニーとモナ・ザンディが、Rakhshan Banietemad監督がいるからこそ家族に監督になることを理解してもらうことができたと語っていました。シンポジウムのチラシにRakhshan Banietemad監督の写真が使われている事からもイランにおける女性監督を語るには彼女なしでは語れない事が伺えます。(関連記事:[World News #047] ★イラン映画のシンポジウムに関する情報〜『革命後イランにおける映画と社会―権威主義体制下の娯楽と抵抗の文化―』) 一方で、『Tales』がヴェネツィアで脚本賞を受賞したと同時にイランの文化・芸術活動を管理する政府機関Ministry of Culture and Islamic Guidanceの担当大臣が異議を表明しました。『Tales』は2009年に勃発した不正大統領選挙に対するイラン国民による大規模なデモ(Green Movement)を取り巻いて多くのイラン国民が直面している問題を描いていることから映画製作から2年間公開の許可がおりませんでした。またいまだにイラン政府からは国際映画祭への出品が許可されない状況での脚本賞受賞とあって担当大臣は『Tales』そしてRakhshan Banietemad監督を、イランの悪いイメージを国際社会に宣伝していると強く批判しています。 『Tales』は近年、国際映画祭に多くの映画を出品している民営配給会社Iran Novin Filmの作品である事でも注目されています。今後、日本での公開が気になります。 イランの映画産業と政府の関係そしてイランにおける女性映画監督の現状に関しては[World News #047] 及び[World News #057]をご覧ください。 『Tales』 http://ift.tt/1tg8rnr http://ift.tt/1xsdEPK http://ift.tt/1xsdDv3 [World News #057] http://ift.tt/1xsdF62 By Sevin アートな中東 http://ift.tt/1xsdDv7

from inside IndieTokyo http://ift.tt/1myAn4W

via IFTTT

0 件のコメント:

コメントを投稿