2014年12月20日土曜日

[World News #146]ソニー・ピクチャーズの映画『The Interview』が公開中止に、北朝鮮によるサイバー攻撃が原因? 今月18日、ソニー・ピクチャーズは12月25日から公開予定だった映画『The Interview』の公開中止を決定した。映画『The Interview』は北朝鮮を題材にしたコメディ風刺映画。セス・ローゲン、ジェームズ・フランコ演じる2人組が金正恩を殺害するため北朝鮮に送られる、という設定だ。フィクションであるといえども「北朝鮮のリーダー金正恩を殺害する」というプロットに、北朝鮮側は公開発表直後から強い反発を示していただけでなく、その過激なテーマにはアメリカ国内の政府関係者、国民からも批判的な意見が寄せられ物議を醸していた。公開直近の今週、アメリカの大手映画チェーンが上映不可との判断を下したのち、ソニー・ピクチャーズが公開中止を決定した(*1)。 ソニー・ピクチャーズは11月下旬から、“Gurdians Of Peace“と名乗るハッカーから攻撃を受けシステムがダウン。同月17日にはジョナ・ヒル、キャメロン・ディアス、アンジェリーナ・ジョリーといった映画俳優や従業員のパスポートやビザのコピー、ビジネス文書といった多数の機密ファイルが公開されていた。さらには『フューリー』『アニー』といった公開前の作品が少なくとも5本流出していたことも発覚(*2)。11月24日には全システムがダウンし、その際には、ソニー・ピクチャーズ・エンタテイメントのCP画面に「Hacked By #GOP」という言葉とともに「我々はすでに警告した。要求に従わなければ取得した機密データを世界中に公開する」という脅迫文が表示されていた(*3)。今回の出来事は刑事問題だとして、ソニー・ピクチャーズは司法当局と調査を進めるなか、『The Interview』の公開が迫っていることから、北朝鮮と今回のハッキング事件の関連性を調査していた(*4)。その矢先、“クリスマス・プレゼント“と称してPastebinをはじめとする共有サイトに以下のような書き込みがあったことから、今回の一件と北朝鮮との関連性が明らかになった。 *ハッカー集団“Guardians Of Peace”により投稿された文章(*5) 映画『The Interview』が先行上映を含めて公開されてしまえば、面白がっていた者たちに我々は悲惨な運命を与えるだろう。そしてソニー・ピクチャーズ・エンターテインメントがいかに不愉快極まりない映画を製作したのかということを世界中が知ることになるだろう。 世界は恐怖によって包まれることになる。 2001年9月11日のことを思い出すがよい。 我々はお前たちに、その日、その場所には近づかないことを助言する(もし自宅が付近にあるならば、その日は外出しておいたほうがよいだろう)。 その日に起こる出来事はすべて、ソニー・ピクチャーズ・エンターテインメントの汚い欲が招いたものである。 世界がソニーを非難することになるだろう。 4200万ドル(約50億円)もの予算で製作されるも公開直前で見送りとなってしまった『The Interview』。今後この作品が明るみに出ることはあるのだろうか。なお、YouTubeで閲覧可能だった予告編はここ数日で非公開動画となっている。 記事・内山ありさ(早稲田大学) *1 Sony cancels The Interview release amid threats http://ift.tt/1J4uQxU *2 ‘Fury,’ ‘Annie,’ 3 More Sony Pics Leak Online After Hack Attack http://ift.tt/1yrzEaM *3 Sony Movies Leak Online After Hack Attack http://ift.tt/1v0prx4 *4 Sony Pictures Investigates North Korea Link In Hack Attack http://ift.tt/1w1NGl9 *5 Sony Pictures hackers make terrorist threat against opening of “The Interview” http://ift.tt/1ACNJC1



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