2014年11月7日金曜日

Why Theaters Are Refusing to Book Godard's Moneymaking 3D 'Goodbye to Language'

[World News #123] 米にて3Dゴダール公開、その影響と現状 あのゴダールが3Dで新作を撮った、カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞した、などと話題になりながら多くの人たちがゴダールの新作を待ち望んでいます。『Adieu au Langage 3D』(英題:Goodbye to Language 3D)邦題『さらば、愛の言葉よ』はフランスではカンヌ国際映画祭の直後に公開され、アメリカでは先週公開されました。尚、日本では2015年1月に公開されます。 しかし、アメリカでの公開はかなり制限されたかたちで行われている。ゴダールの新作はカンヌ国際映画祭で正当に評価され、批評家からも様々な絶賛の声が上がり、その封切りはとても好調だったようです。「ニューヨークのふたつの映画館で上映され、たったの二日間で総利益は11,448ドルを上げ、その評判が次々に他の劇場との契約を結びつける」に及んでもいるが、ロサンゼルス・シカゴ・ボストンそしてワシントンなどアートマーケットの中心となる重要な大都市で公開されるに至っていないのが現状のようです。 Indiewireではふたつの原因が分析されています。ひとつめは、それがゴダールの映画だから、ということです。「彼の実験的な作品は、他の一般的な作品と同様に扱われない。」「実験的な映画が重大な欠陥となる」ことはアメリカの市場ではよくあることのようです。 今回、特に問題となるふたつめの理由はそうしたゴダールのいわば特殊な映画が3Dの映画である、という点です。「3D映画の主な市場とは異なり、ゴダール映画の核となるアートマーケットでは、映画館にデジタル技術のなかで最も高価な3Dの技術を取り入れるための理由がありません。結果として、そうした(主にインディペンデントな)アートマーケットの劇場では上映することが出来ないのです。」 また「近年での似たような3D作品、ヴィム・ヴェンダース監督の『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』は350万ドルの利益を上げました。しかし、それは興行主のIFCが様々な賞を宣伝として用いたためであり、しかもその主な収入源は昔からのファンの間で見られた2D上映によるのです。一方、ゴダールは正当に3Dのみで上映するべきだと主張しています。」 ロサンゼルスは二番目に重要な特殊なマーケットなのですが、上映のリクエストが殺到する状態が続いています。「ロサンゼルスには、他の主要都市と同様にゴダールを重視する映画愛好者がたくさんいます。そして彼の3Dによる新作は中でもとりわけ熱い注目を集めています。その特殊な技術のおかげで、この注目作を本来の形式で見ることができるのは映画館の観客にほぼ限られるでしょう。この事実は、ニューヨークと同様、この地でも劇場に大きな成功をもたらす可能性があると思います。」 3Dゴダールの公開は、このようにアメリカ市場に大きな、しかし複雑な影響を与えています。そして、恐らく日本でも何かしらの影響を与えることは間違いないです。これから、市場がどう動いていくかは分かりませんが、ゴダールの映画が映画作品の外で及ぼす影響について注目することは、重要となるはずです。 http://ift.tt/1uh1Qi0 http://ift.tt/1tIelC9 三浦 翔 横浜国立大学 人間文化課程 http://ift.tt/1ofDLiA

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