2014年11月22日土曜日

Steve McQueen's Next Project to Feature Four Great Female Leads

[World News #131]スティーヴ・マックイーン新作 スティーヴ・マックイーンは映画だけでなく、ドクメンタ11・12やヴェネツィア・ビエンナーレなど現代美術の大規模国際展でも活躍しているアーティストです。そうした経験の中から長編映画を撮り始め、昨年、自由黒人でありながらも奴隷にされてしまったひとが12年間に渡り奴隷労働を強いられた姿を描いた“12 Years A Slave”(邦題:『それでも夜は明ける』)で、アカデミー賞、作品賞を受賞しました。 そのスティーヴ・マックイーン監督の新作情報が少しずつ伝わってきていますので紹介します。彼はどうやら6月ごろからHBO(ケーブルテレビ局)による新しい企画に着手していたようで、名立たるプロデュサーがその企画に名を連ねています。そのとき監督は「外見からはそう見えないような過去を抱えた若いアフリカ系アメリカ人が、ニューヨークの高級社会のなかに入っていく冒険」のようなもの、と企画についてほのめかしていました。同時に、俳優を募集しており「民俗的に曖昧なアフリカ系アメリカ人、つまり様々な人種の血が混ざったひとであること」が重要な条件である、と資料から読み取れます。 そして今月、同じくタイム・ワーナー傘下のリージェンシー・エンタープライズ(映画製作会社)企画で「イギリスのテレビシリーズ“Widows”(日本語で“未亡人”の意味)をリメイクした脚本を書いてる」ことが明らかになりました。年内にプリプロも予定されているようです。こちらの企画は上のものと違ったものなのか、同じ企画の変化したものなのかは分かりませんが、「強盗を題材にしたスリラー」もののようで「その強盗が原因で親を無くす」話ということまで分かっています。「エンターテイメントでありかつ活動的な仕事」「スティーヴ・マックイーン監督の新境地となる試み」といった期待の声も上がっています。 昨年のアカデミー賞、受賞作家とだけあって注目が集まる監督ですが、“12 Years A Slave”から分かるのは、自由黒人でありながら奴隷労働を強いられる、つまり曖昧な理由で暴力的に奴隷にされていく、その過程に潜む人間の問題を描きだそうとしているように見えます。それだけに、新作では、アフリカ系アメリカ人という既に民俗的に曖昧な存在が全く違う社会に入っていくことや、強盗という社会の中では明確にされずにしかも帰るべき親を亡くしている存在、といった側面が重要に見えてきます。彼の問題体系はハリウッドを相手にして今後どのように展開していくのか、注目していきたいです。 http://ift.tt/1zH6lB1 http://ift.tt/11GKBu6 http://ift.tt/1wdN8W6 三浦 翔 http://ift.tt/1ofDLiA

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