2014年10月8日水曜日

[World News #107] 第27回東京国際映画祭と中東映画 今年も10月23日(木)から10月31日(金)の9日間、東京国際映画祭が開催されます。開催に先駆けて今回は、見逃してしまった!!という事態を防ぐために一先ず中東地域の注目映画をざっくりとお知らせします!気になった作品がありましたら是非足をお運びくださいませ。 ★『セルフ・メイド』イスラエル 10/29 20:25- 10/30 16:00- http://ift.tt/1vUp9u1 http://ift.tt/10Pk5xD イスラエル人女性とパレスチナ人女性が暮らす場所がひょんな行き違いで入れ替わってしまうストーリー。本作監督のShira Geffenは『ジェリーフィッシュ』で2007年にカンヌ映画祭新人監督賞を受賞しています。 今年のイスラエル映画祭ではオープニングで上映された『セルフ・メイド』。監督にとって映画製作の重要な要素となっているのが、おとぎ話。前作『ジェリーフィッシュ』に続き、本作も現実と監督の妄想の世界を行き来するファンタジー溢れる作品です。しかし、このファンタジーが仇となりなかなか理解を得る事ができず、制作資金調達に苦労したと監督はインタビューで語っています。 また監督は、第三の鍵となるキャラクターはイスラエルとパレスチナの国境でミスを犯してしまうイスラエル少年兵士であると語りました。監督は一ヶ月間、イスラエルの女性平和運動団体と共に、イスラエルとパレスチナを隔てる壁をを管理するイスラエル軍の“チェックポイント”の問題、そしてイスラエルの徴兵制度問題に関する抗議活動に参加し、この経験が本作品の少年兵士を作り上げるにあたって大きな影響を与えたと語りました。 以前からInside Indie Tokyoでイスラエルとパレスチナを巡る映画を度々ご紹介してきました。それら多くの映画で鍵となるのが、“壁”ではないでしょうか?“壁”がなければ、本当は分かり合える両者、しかし物理的な壁が長い歴史を経て心理的な壁になってしまい人々を盲目にしてしまっているように感じます。 http://ift.tt/10Pk5xD ★『遺灰の顔』クルディスタン=イラク 10/25 18:25- 10/28 20:40- http://ift.tt/1vUp9u4 http://ift.tt/10Pk5xF イラン・イラク戦争中(1980〜1988)、戦死した息子だと思って開いた棺の中が違う人だった。一体この人は誰?そして自分の息子は? イランとイラクの国境の悲劇が国境から離れた小さな村で引き起こした大きな悲劇。Shakhawan監督の初長編作品となる『遺灰の顔』は戦争の日常と非日常、庶民と国家をコミカルにテンポ良く描かれています。 本作は、クルド人監督によるイラン・イラク戦争中のクルド系の小さな村の物語です。この時期のこの地域と言うと、思い出す事件があります。それは“ハラブジャ事件”です。イラン側にクルド人が協力したと疑ったサッダム・フセイン政権が化学兵器を使用してクルド系地域であるハラブジャに住む一般市民を殺害したのです。現在でも独立を求めている彼ら。こういった背景を知ると、『遺灰の顔』のユーモアの裏に隠されたクルド人の想いを感じる事ができるのではないでしょうか。 http://ift.tt/10Pk5xF ★『ゼロ地帯の子どもたち』イラン 10/29 10:30- 10/30 20:20- http://ift.tt/1vUp9Kr 国と国の間、つまり国境は、両国にとってゼロの地点なのでしょう。そして、そこに安らぎを求めて暮らす孤独な少年の物語。アミールフセイン・アシュガリ監督の初長編作品です。 孤独な少年映画といったら、アミール・ナデリ監督の『駆ける少年』(http://ift.tt/10Pk394 )を思い出します。 [World News #066] http://ift.tt/1vUp9KB ★『メルボルン』イラン 10/25 10:50- 10/30 18:10- 10/31 18:30- http://ift.tt/10Pk5xO こちらは、アスガー・ファルハディ監督の作品『別離』と『ある過去の記憶』で注目を集めたペイマン・モアディが主演です。『別離』ではイランから外国に移住することを拒む夫、『ある過去の記憶』ではフランスで暮らしていたがイランに戻った男、そして本作では、家族と“メルボルン”に移住するために荷造りをしている夫。 1979年に勃発した革命後、イランから外国に移住する人は少なくありません。革命直後に移住をした人々は革命前の暮らしを守る為に外国での生活を選ぶ人が多かったのでしょう、しかし、近年、革命後のイランしかしらない若い世代の移住が増加しています。それは、2009年の緑の革命(Green Movement)以降、加速しているように思えます。若者によるイランイスラム政権離れです。本作を通してイランの政府と市民の間に大きく横たわるギャップを目撃出来るのではないでしょうか。 ★『ナバット』アゼルバイジャン 10/24 11:15- 10/28 21:15- 10/30 14:00- http://ift.tt/1vUp9KE “最初に脚本を読んだとき、とても気に入りました。だってこの映画は戦争についての映画ではなくて、平和についての映画だからです”と語ったのは主演のイランを代表する女優ファテメ・モタメダリア。小さな村で夫と牛乳を売って暮らす女性Nabatは、やがて夫が亡くなり一人静かに戦場の息子を思いながら暮らす。戦争がもたらす小さな村での大きな悲劇を詩的に描いています。 Elchin Musaoglu監督自身、ソビエト連邦軍として2年間戦争を体験しています。監督は映画を通して母の愛と強さを描いたと語っています。 Sources: 『セルフ・メイド』: http://ift.tt/1vUp9u1 http://ift.tt/1vUp8Gt 『遺灰の顔』: http://ift.tt/1vUp9u4 『ゼロ地帯の子どもたち』: http://ift.tt/1vUp9Kr 『メルボルン』 http://ift.tt/10Pk5xO 『ナバット』: http://ift.tt/1vUp9KE by Sevin 中東現代アートの研究・ペルシャ文学の翻訳をしています。http://ift.tt/1mNyGBb 中東現代アートのキュレーションページ: http://ift.tt/1vUpa11

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